肥満の基準

おやつをおねだりされ、喜ぶからと言ってご褒美のおやつを与えて続けていたら、我が家の愛犬がいつのまにか肥満体系になってしまった。

今年こそは愛犬のダイエットを成功させたいと思っているなら、焦らずダイエットを始めましょう。
また去勢や避妊をしていない愛犬はどの犬種も太りやすいと言われています。

まずは愛犬の肥満度をチェックしてみて下さい。
背骨から骨盤を触り、骨が感じられるかチェックしてみて肋骨(あばらぼね)が感じられるのがベスト。
骨が見えているならガリガリさんです。
まんまると脂肪に覆われていて、くびれがなくウエストはどこか骨が感じられないなら肥満のサインになります。

お腹は横から見た時に脚の付け根に向かって緩やかに締まっているのが理想です。
平行なら少々太り気味、垂れ下がって出ているなら肥満のサインです。

顎のラインはシャープに引き締まっているのが理想的です。
首の後ろは肉が掴めるくらい肉が付いているなら肥満になります。

次に体重を量りましょう。
体重の量り方は飼い主が抱っこして量り、ご自分の体重を引けば愛犬の体重が分かります。

大型犬はかかりつけの獣医師に行けば定期健診の時のカルテがありますので体重が分かります。
普段から愛犬の健康診断や予防接種などには行くようにしましょう。
犬の適正別体重を知っておきます。
犬種によって個体差があるので正式な基準は設けていません。
あくまでも大体の目安として把握しておきます。

標準体重の目安

チワワ 1~2.5kg
ポメラニアン 1.5~3kg
ヨークシャーテリア 2~3.5kg
トイプードル 3.6~4.1kg
シーズー 4~7kg
ミニチュアダックス 5kg以下
ビーグル 8~14kg
フレンチブルドッグ 9~14.5kg
ラブラドルレトリバー 25~34kg
ゴールデンレトリバー 25~34kg

柴犬に関してはメスとオスで違います。

メス 7~9kg
オス 9~11kg

まずは1週間に1回体重を量り、記録していきます。目標は2~3カ月かけて、ゆっくりと体重を落としていく事です。

基本的には運動ではなく食事療法でダイエットしていきます。急に餌の量を減らし過度な運動をさせると足腰や心臓に負担をかけ、犬はストレスを溜めてしまいます。運動で痩せるのは無理ではないですが難しいと言えます。

食事を変えるダイエット法

高タンパク低脂肪のダイエット専用のドッグフードを普段の餌に少しずつ混ぜてゆっくり慣らしていき、量も少しずつ減らしていきます。

自己流の手作りフードを考える飼い主もいますが、実践する時は注意が必要です。野菜はヘルシーというイメージですが、意外とニンジンやトマトやサツマイモなどには糖質があります。鶏のささみはカロリーが低いですが、鶏肉でも胸肉、マグロなどの魚類、牛肉などは脂が乗ってカロリーが高いです。果物は糖質が高いので与えるなら、ほんの少しだけにします。というように、色々配慮が必要ですから、栄養バランスの取れたダイエット用ドッグフードが一番安心でおすすめです。

食いつきが悪い時はぬるま湯で温め、お湯でふやかしたり電子レンジで数秒チンしたりフライパンで炒って香りで誘ってみましょう。

おやつはいきなり我慢させたり1日2回から1回にすると、いつものおやつを欲しがり吠え続けたりする犬もいます。1回の量を半分にして、おやつの回数はそのままで良いのです。知らない間に家族がおやつを与えていたりするので、家族の協力も必要です。

食事の量が減ってくると空腹感でずっとご飯を欲しがってどうしようもない時はおやつではなく、餌を1粒程度与えてあげて下さい。愛犬は1回の量をたくさん食べるより少ない量を数回与えてもらったほうが何回も楽しめるから喜ぶのです。

無理のない適度な運動も心がけましょう。平坦な道ではなく上り坂や、いつもより少し長い散歩コースにしてみても良いですね。

また、だらだらと食べるのも良くないです。食事が終わったら時間のけじめをつけ、すぐに餌皿を片付けます。水はいつも飲めるようにしておきましょう。

肥満は万病のもとです。病気のリスクを高めます。愛犬が健康的な生活を送れるかどうかは、飼い主の体調管理が大事です。少しぽっちゃりしていたほうが可愛らしいと思うかも知れませんが心を鬼にして、焦らずに無理のないダイエットをスタートさせてあげて下さい。