賞味期限とは

定められた方法に従って保存した場合、その食品の品質を十分保っていると認められる期限の事です。

つまりドッグフードなどの加工食品において、期限内であれば問題なく食べられる期限の事です。

また、消費期限というのは人間が食べるパンや牛乳など、品質が劣化しやすく速やかに消費すべき食品に用いられる言葉です。 製造または加工後、およそ5日以内で品質が劣化するものがこれに当たります。

ドッグフードは3か月以上もつものが殆どなので、表記には賞味期限という言葉が使われています。賞味期限とは「定められた方法」で保存した場合の期限です。

未開封でも保存状態が悪ければ、すぐに傷んでしまう事もあります。ドッグフードは、直射日光を避け、湿度や温度の変化の少ない場所で保管して下さい。

フードの種類による傷みやすさ

 

ドライフードは、含まれている水分が10%程度のドッグフード。
開封後も保存期間が長く、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。

加熱発泡処理されているのが殆どで、粒状やフレーク状などの固形になっています。
一般的に多く使用されているカリカリしているタイプで、歯に歯垢が付きにくいのがメリットです。

水分含有量が少ないため、水と一緒にあげたりふやかしたりするなど、水分を足してあげるようにすると良いでしょう。

他の種類と比べて賞味期限が長いですが、湿気と穀物害虫には弱く、湿気が多い場所ではカビが生える事もあります。

また、原料に小麦粉やとうもろこしなどの穀類を多く含んでおり、家庭の米や小麦粉などに発生する穀物害虫がつきやすいです。

ドライフードは水分が少ないので傷んでも見た目はさほど変わりませんが、香りや味が落ちてくるので注意が必要です。

愛犬の食いつきが悪くなれば、品質に問題がないか見てあげて下さい。

一方、ソフトドライフードは乾燥させいないため、ドライタイプよりも水分が多くなっています。
水分含有量は25~35%程度。

肉の匂いが強くて水分が多いので、食欲がない時でも食いつきが良くなります。
柔らかいため、噛む力が弱い犬にお薦めです。

加熱発泡処理されてはいますが含んでいる水分が多いので、ドライタイプより傷みやすくなっています。
開封後1カ月もつドライタイプに対し、ソフトドライタイプは1週間ほどしかもちません。

最も水分が多いのがウェットタイプです。
肉や魚を原料としたオートミールタイプと、それらに野菜やビタミンを加えたレーションタイプが存在します。

水分含有量は約75%。
缶などに入っているため未開封であれば1年もちますが、開封後は1~2日で傷んでしまいます。

賞味期限切れのフードは食べられない?

ドライタイプの場合、匂いも色も変わらないので期限切れを食べさせても問題ないように思えますが、実はかなりリスクの高い行為です。

なぜならドッグフードが酸化している可能性があるからです。

原料に含まれている油脂は、光に当たったり空気に触れたりする事で徐々に酸化していきます。
酸化したフードを食べると、場合によっては嘔吐や下痢を起こし、さらにアレルギー性皮膚炎などの皮膚の状態を悪化させてしまう事もあるので非常に危険です。

また、最近では亜麻仁油や魚油など、オメガ3・オメガ6系の不飽和脂肪酸を多く含むドッグフードが増えていますが、これらは油脂の中でも特に酸化しやすいため管理にはより注意が必要です。

毛艶を良くするために食べさせていたものがいつの間にか酸化していて、体に毒になっていた……という事態にならないために、保存方法をきちんと守り、賞味期限の切れたフードは処分しましょう。