最近、愛犬の毛艶が悪い。
それはドッグフードに原因があるかも知れません。
犬は栄養不足や栄養の偏り、腸内環境の悪化によって毛艶が悪くなる事があります。
犬の被毛は栄養によって作られているため、栄養バランスが悪く、必要な栄養が不足していると、体の末端である被毛にまで栄養が届かずにパサパサしたりツヤやハリがなくなったりしてしまうのです。
犬も人間と同様、腸内環境が大きく体調に影響しています。
腸内細菌のバランスが崩れているとアレルギーの原因に繋がってしまい、きちんと栄養が吸収できなくなってしまうため被毛にも影響が出てきます。
シャンプーをしてブラッシングをしても毛艶が戻らないのであれば、栄養が不足している可能性があるため、食事を変えれば改善は期待できます。
新鮮で栄養豊富なドッグフードで愛犬の毛艶を改善
まずは、毛を作る材料であるタンパク質の含有量が多いドッグフードを選んであげましょう。
犬にとって最も重要な栄養素はタンパク質です。
なぜならタンパク質は筋肉、臓器、皮膚、血液など、生きていく上で絶対に欠かす事のできない、体そのものを作る栄養素だからです。
また、ビタミン・ミネラル・脂肪酸などの栄養素が不足すると内臓の働きが悪くなり、被毛にも影響が出てきてしまいます。
タンパク質にだけ注目するのではなく栄養がまんべんなく入った質の良いものを選ぶ事が毛艶改善に繋がります。
ドッグフード選びで重要なのは「オメガ3」と「オメガ6」が配合されているかどうかです。
それらには肌荒れや抜け毛を予防改善する働きがあります。
主に「オメガ6」はゴマ油、ひまわり油、コーン油、綿実油、アーモンド油などに含まれ、「オメガ3」は亜麻仁油(フラックス油)、紫蘇油、エゴマ油、イワシ・サンマなどの魚油に含まれます。
これらの油脂は抗炎症作用、血流の改善、動脈硬化の予防、血中の悪玉コレステロールの低下などに作用するため、犬の皮膚を健やかに保ち、毛艶や毛並みの改善に効果が期待できます。
毛艶が良くなるドッグフード一例
ドッグフードにちょっとしたトッピングを加えたり、サプリメントを利用する事で毛並みの改善をはかったりするのも良い方法の1つです。
しかし、トッピングが総合栄養食のバランスを崩してしまっては、元も子もありません。
また、多くのドッグフードには見た目を美味しそうにするための着色料や、賞味期限を長くするための保存料が使われています。
人工添加物は犬が消化吸収できないものもあり、それだけでなく体内に老廃物として溜まってしまう事もあります。
その老廃物が毛細血管などを詰まらせてしまい、体の隅々まで栄養を届ける事ができなくなります。
そして被毛も栄養不足の状態になって毛艶が悪くなるという訳です。
賞味期限が短くなったり、値段が高くなったりするなどデメリットはありますが、美しい被毛を守るためには、できるだけ人工添加物不使用のドッグフードを選びましょう。
毛艶をきれいにできるドッグフードにはたくさんの種類があります。
ドッグショーに出る犬のために作られ、栄養バランスも優れている「ネルソンズドッグフード」。
タンパク質が豊富なだけでなく、被毛のケアに有効なサーモンオイルが配合されている「オリジンドッグフード」。
オメガ3を摂取するだけでなくEPAで血液がサラサラになり、被毛にまでしっかりと栄養を送り届ける事ができる「アカナドッグフード」。
いろいろ試してみましょう。
それでも毛艶が改善しない場合は、病気になってしまっているというケースもあります。
甲状腺や肝機能が低下する事によっても毛艶は悪くなるので、食事や生活習慣を整えてブラッシングなどのケアをしても毛艶が改善されない場合は、獣医師に相談する事をお勧めします。