犬種別ドッグフードって知っていますか?

ペットフードコーナーの棚に並んでいる大量の商品やネット商品のラインナップは、年齢、健康トラブル、ライフスタイルなど……目的ごとにどんどん細分化されてきています。

そして、さらに最近では犬種ごとや犬の毛の色に至るまで、フードの種類が細かく分けられている事をご存じでしょうか? 目的に応じたピンポイントのフードの選択は、愛犬の事を思い気遣う飼い主の気持ちに一筋の光を照らす事もあれば、思い通りの結果が得られるのかという一抹の不安に心を曇らせる事もあるでしょう。

今、必要なのは正しい情報の入手です
。飼い主と愛犬にとって役立つ情報をぜひ、しっかりと選んで頂きたいものです。

犬種別フードは他のフードと何が違うのか?

犬種別のフードは、その犬種の特徴や起こりやすいトラブルに配慮したものになっていて、各社から、体の大きさ別、犬種別などのフードが発売されています。
体の大きさに合わせて粒の大きさが食べやすいように配慮されたものから、犬種の持ち味である被毛の健康などに着眼したもの、かかりやすい病気の傾向に配慮したものなど、同じ犬種用を掲げていても観点は様々です。

例えば、チワワやポメラニアンは骨が細いため、カルシウムを他のフードより多く配合していたり、コーギーの場合は長い胴体を支えるために腰や関節に負担がかかりがちです。
そのため、グルコサミンやコンドロイチンが多く配合されているものがあるなど、犬種の特徴や体質に合わせて栄養素が調整されています。
よく確認して、愛犬の状態に合わせて選ぶと良いでしょう。

また、太りやすい体質であったり、去勢・避妊手術をして体重増加が気になったりする場合などは、犬種別の特徴よりもそれらの留意点を優先する必要があるでしょう。

しかし、同じ犬種でも体質は様々。
大切なのは、犬種別かどうかよりも愛犬に合ったフードを選ぶ事です。
気になる事があれば自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談して、食事に関する適切なアドバイスをもらいましょう。

犬種別ドッグフードの特徴

同じ犬と言っても犬種によって様々な違いがあります。
食べやすさや必要な栄養などにも違いが出ます。
全犬種向けが悪いわけではありませんが、健康や美容面で専門のもののほうが良い事が多いです。
犬種によって性格や見た目の違いの他にも、全く異なった特徴があるからです。

例えばラブラドール・レトリバーは泳ぎが得意でとっても丈夫なイメージあるのですが、実は股関節や肘関節など関節が少し弱く、外耳炎になりやすい傾向があります。

犬種別フードはこういった身体的な特徴への特別なケアがなされた栄養の配合がされています。
また犬種別のドッグフードは病気などの対応だけではありません。

小型犬の中でもマルチーズなどは、美しい毛並みを保つ事が大事です。
そのため、艶やかな白い毛並みを維持するのに必要な油分が含まれているものが販売されています。
またマルチーズが食べやすいような大きさ、硬さなどにもこだわったマルチーズ専用のドッグフードもあります。

今回は犬種別の食事について話してきました。
細分化される事の良し悪しはあるでしょうが、どれも犬の健康維持を考えての事だと思います。
しかし、いくら細分化が進んでも、健康を維持できないような原材料の選び方ならどうしようもありません。
どれを選ぶのかは、愛犬の様子を見ながら飼い主が決める事ですが、その選択に少しでも役に立つ情報を入手し実践してみる事が、飼い主に求められているのではないでしょうか。

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「いぬのきもち・ねこのきもち」(ベネッセ・コーポレーション)
「全犬種向けとどう違うの⁉犬種別ドッグフードまとめ」(個人ブログ)