無添加ドッグフードの落とし穴
最近では「グレインフリー」や「プレミアムドッグフード」など様々なコンセプトで値段も高めで良質なドッグフード商品が多く販売されています。
中でも飼い主の間で注目されているのが人工添加物や香料、保存料、着色料の含まれていない「無添加ドッグフード」です。
無添加のドッグフードとは、酸化防止剤、香料、保存料、着色料などを使用していないドッグフードの事を言います。
ただし注意したい事が1つあります。
どれか1つでも不使用の場合には「無添加」と表記する事ができるのです。
パッケージには無添加と書かれていても実際には、着色料などが添加されているというケースはたくさんあります。
そのためパッケージの無添加という表示だけを見るのではなく、原材料名を確認してから購入する事が大切です。
人間の場合も同じ
実は人間の食べ物、シャンプー、化粧品なども同じです。
無添加にこだわったとか、自然派ボタニカルと謳っているにも関わらず、原材料名を見たら、身体に良くない成分が記載されている事があります。
しかし、日本では原料の段階で添加物等を混ぜてしまうと表示の義務がないので、表示されていなくても危険と思われる添加物等が使われている事が少なからずあるのです。
「産地公開、原材料100%表記しています」と自信を持っているドッグフードメーカーもいます。
ただし、値段が高くなる傾向があり保存期間も合成のものよりも短いという特徴があります。
対して化学由来の酸化防止剤は、値段が安く少量でも天然の酸化防止剤よりも保存期間が長いのが特徴です。
なので、国産のもので、製造日から賞味期限が短いものを選ぶのが無難と言えます。
人間が食べている殆どの食品には、添加物が入っており、人間はそれを口にしています。
中でも世界的に有名な低価格のハンバーガーの店舗では工場で大量生産されているハンバーガーやポテトフライが何年間放置しても腐らなかったと世界中のユーチューバーが実験をして話題になりました。
ポテトの化学物質の添加物がカビや腐る事を抑えているからと言われています。
でも美味しいからと食べている人も多いと思います。
それと同じように犬の食欲を促すためにたくさんの添加物で風味付けや味付けがされています。
この事から賞味期限が短いほうが新鮮な食べ物と言えます。
人工香料などは犬の内臓に大きな負担になってしまうので、避ける事が必要です。
天然由来の添加物
しかし、栄養を強化、栄養を高める働きのある栄養添加物などを使用しているケースもあるため、添加物が一概に体に悪いと言えない事もあります。
酸化防止剤であるミックストコフェロールはビタミンEであり、クエン酸はレモンなどに含まれ、ハーブエキスは酸化防止作用のある成分です。
これらは人間も普段の食事で摂取している成分です。
ドッグフードに含まれる添加物は様々ですが、特に配合されている事が多いのが酸化防止剤です。
天然由来の酸化防止剤はクエン酸やローズマリー抽出物などの種類があり、犬の体には害のないものが多いと書かれていますが、天然由来でも人工でもリスクはあります。
添加物から身を守るべきだとか、添加物に神経質になりすぎているとか憶測は様々です。
ただし着色料や香料は、色が良くなり香りが良くなりますが、発癌性のあるものもあるため入っていないものを選ぶようにしましょう。
添加物が入っているから危険というのは一概には言えませんが、添加物によってアレルギーや体調不良を引き起こす犬もいるため、無添加ドッグフードのほうが健康に良いと考えられます。
無添加ドッグフードは健康に良いものですが、高品質な原材料を使用しているという事も重要になります。
言葉を話せない愛犬の健康を守ってあげられるのは、飼い主しかいません。
一番重要なのは、愛犬を毎日観察する事です。
ネット上の書き込みや、ドッグフードランキングサイトの広告、口コミサイトの広告、メーカーの宣伝文句に振り回されるのではなくて、一番は愛犬の様子、便、体重、毛艶、毛並みをよく観察して、フード選びで愛犬の健康を維持してあげて下さい。