栄養基準が全てではない

AAFCO(AAFCOとは、Association of American Feed Control Officialsの略で、米国飼料検査官協会の事です
日本ではアフコと呼ばれています)が摂取基準を定めているのは12種類で、記載の取り決めはありませんが、AAFCOが定めたペットフードの栄養基準は世界的に有名で、日本のペットフード公正取引協議会もAAFCOの栄養基準を採用しています。 「AAFCOの成犬用の給与(もしくは分析)試験をクリア!!」といった表記のある商品が栄養バランスを考えられている商品でしょう。
「AAFCO認定」とか「AAFCO承認」や「AAFCO合格」というような表記は誤りで、そういったペットフードは信用できないフードだと言えます。
必要な栄養素(タンパク質、脂肪、ミネラル、ビタミンなど)の最小量や最大量を示したものです。
栄養基準を満たしていれば、必ず安全なドッグフードかと言われると、そうとは言えません。 基準を満たしていれば、他にどのようなものがフードに追加され混入しているかは実際に検査をする機関ではありません。
「最低限、この栄養基準を満たしなさい」という基準になります。 「AAFCOクリア!」とパッケージに記載されているフードを選ぶ飼い主もいますし避けて購入する飼い主もいます。
「AAFCO基準」はあくまで1つの目安です。

パッケージの裏の細かい内容表示を見て選ぶ

あまりにも安いドッグフードは、安全面はどうなのか、添加物が使われていたり、栄養バランスが整っていないものもあり、おすすめしません。 色が付いているフードは着色料が含まれています。
犬に必要な栄養素は色々ありますが、中でもビタミン、ミネラル、カルシウムが不足しがちです。
また他にも、亜鉛が不足しがちです。 ビタミンは人間の身体と同じようにエネルギーになったり、免疫力を付けたり、犬にも必要な栄養素と言えます。
中でも、ビタミンB1・B2・B6・葉酸などは、水に溶けやすい「水溶性ビタミン」です。
必要量以外は尿などで排出されてしまうため、不足しがちになります。
ビタミンA・D・E・Kは、体から排出されにくい「脂溶性ビタミン」なので多く摂り過ぎると、嘔吐、下痢、めまい、腎臓などの内臓疾患等の症状が出る事があります。
不足、摂り過ぎには注意して下さい。 にんじん、かぼちゃ(ビタミンA)・豚肉(ビタミンB1)・いちご(ビタミンC)・干ししいたけ(ビタミンD)・豆腐(ビタミンE)・パセリ(ビタミンK)などを調整しながら与えてみても良いです。
不足すると疲れやすかったり、皮膚が荒れたり、見た目が悪くなったりします。 手作りフードで不足しやすいのは、特にカルシウムです。
カルシウムが不足すると歯や骨格が弱くなり、骨折しやすく、さらに慢性腎疾患の進行を促進してしまいます。 亜鉛は、人間も必要ですが、犬はそれ以上に必要な栄養素です。
亜鉛が不足すると、免疫力が下がり、爪が変化、毛が抜け落ち毛並みが悪くなったりします。 愛犬に不足しがちな栄養素は、良質なドッグフードに切り替えて改善する事もありますが、気になる時は犬用のサプリメントがおすすめです。
ここで注意しなければいけないのは、カルシウム、ビタミンと、グルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンが含まれていて、なおかつビタミンは水に溶けやすい水溶性サプリメントである事が大事です。 先ほども書いたように、ビタミンB1・B2・B6の水溶性のサプリメントは卵殻や貝殻粉で作られていて、体内で結晶化する可能性も避ける事ができ、余剰分が蓄積されずに排泄されるので、過剰摂取を防いでくれます。
過剰と不足をバランス良く考えられているサプリメントを選びましょう。 犬によっては高いドッグフードでアレルギーがおきたり、食べなかったり、遺伝や体質、育った環境によって様々です。
高いフードなら長生き、安いとダメと言い切れないところがあります。
食べる物によって犬の健康維持が期待できるだけでなく、見た目も大きく影響してきます。 栄養不足だと、疲れやすく毛並みなど悪くなってきます。
バランスを考えて愛犬の健康をサポートしてあげる事が大切です。