手作りドッグフードのすすめ

 

手作りドッグフードの最大の利点は、愛情をかけて安全な食事を与えられる事です。 体は食べたもので作られます。
より自然に近いナチュラルなものを食べさせると、不必要な添加物を摂る事もなく、食べ物の生きたエネルギーを取り込む事ができます。

また、医食同源の観点からも有益です。
手作り食に変えると、毛艶や便の状態が良くなり、口臭や体臭が減り、何よりも愛犬がイキイキとする事が多いです。

手作りドッグフードは量の割にはカロリーが低いので、たくさん食べさせられます。
減量用の処方食でも、なかなか痩せなかった犬も無理なく痩せる事があります。

また、皮膚の状態が良くなりアレルギー症状が改善したり、体調が良くなる事もあります。
市販のフードよりも美味しそうに食べるので飼い主も愛犬も心が満たされ、幸せな気持ちになり、信頼関係もより深まります。

手作りドッグフードの作り方

手作りドッグフードを作る時は、肉や野菜を細かく刻んでから、食べやすい形に加工します。
細かく刻むのは、食べやすいだけでなく消化吸収を助ける事も目的です。

また、骨や脂身を取り除いておかないと、しっかりと食べてくれません。
加熱調理しなくても食べられるものとは、キャベツやニンジンの千切り・魚の刺身・新鮮な牛肉です。
無糖ならヨーグルトも食べさせられます。
加熱調理する場合、肉や野菜を使った栄養豊富なスープは、効率良く水分を摂取できる方法です。

さらに、フードプロセッサーやブレンダーを使い、多くの食材を混ぜて細かくすると、一度にたくさんの素材と栄養を摂取できます。

手作りドッグフードのメリットとデメリット

手作りドッグフードのメリットは、体調や年齢に合わせた食事を与えられる事です。

犬には成犬だけでなく、子犬や高齢犬・病気になっている犬などがいます。
それぞれが同じものを食べるよりは、体調や成長具合に合わせたものを摂取するのが望ましいです。

例えば、病気になっている犬は消化しやすい素材を使い、胃腸に負担がないドッグフードにします。
タンパク源になる肉の場合、豚肉や牛肉よりも鶏肉のほうが消化吸収しやすいです。
鶏肉を使用している市販のドッグフードを使用しても構いませんが、飼い主が手作りをすると栄養なども管理できます。

食事の中で水分を摂取できるのも、手作りドッグフードのメリットです。
特に便秘気味の犬は、水分や生の酵素を摂ると、腸内環境が整ってきます。
乾燥したドッグフードを食べている場合、犬自身が水を飲んで水分摂取をしなくてはいけません。
しかし、手作りドッグフードの中に水分が含まれていれば、自然と水分が体の中に入っていくのです。

手作りドッグフードを食べる事で、被毛の状態が改善するのもメリットです。
アレルギーや肌が弱い犬の場合、手作りドッグフードにする事で、毛艶などが改善しやすくなるのです。
添加物を使用しないナチュラルな素材にする事で、被毛だけでなく口臭や体臭・腸内環境の改善にも繋がります。

反対に、手作りドッグフードのデメリットは、保存しにくい事です。
手作りで作ったら、数時間以内に食べさせると良いでしょう。
冷蔵や冷凍保存もできますが、肉を使っているため常温での保存ができません。

また、少し食べて残したものは処分しましょう。
ドッグフードに犬の唾液が付いた場合、そのままにしておくと菌が増殖する可能性があります。
つまり、残したものを次の食事に回す事ができません。
よって、1日1回や食事ごとなど、調理する時間や手間がかかってしまうのです。

慣れるまでは、栄養バランスを考えるのが大変なのもデメリットでしょう。
場合によっては、食べてくれないなどの悩みができる事もあります。

参照:「沢村獣医科病院」公式サイト
「CoCo Gourmet」
「ドッグフード専門ページ ピントル」