なぜ、年齢に応じたドッグフードが必要なのか?
犬は雑食動物で、炭水化物、たんぱく質、脂肪の三大栄養素のほかに、ビタミンやミネラルを食事から取り入れなければ健康に生きる事ができません。
人が年齢によって必要なカロリーや栄養バランスが変わるように、犬が必要とするカロリーや栄養も成長によって変わってきます。
犬種や大きさにもよりますが、犬のライフステージ(成長段階)は、成長期(幼犬、0~12カ月)、維持期(成犬、1~6、7歳)、高齢期(老犬、7歳以上)に大きく分けられます。
成長期は体の各部分が発達する時期であり、高栄養の行き届いた食事が求められます。
維持期には、安定した生活を送るために、一定のカロリーと必須栄養素が含まれた食事が必要です。
高齢期には犬の活動量が減るのに合わせて、カロリーを抑えながらも食欲を満たすボリュームのある低カロリー食を与えるのが一般的です。
犬種や個体により、差はありますが、犬は人の約7倍のスピードで成長します。
その折々に、新しく突入するライフステージに合わせた食事内容に切り替えてあげるのが、犬の健康な生活には大切なのです。
総合栄養食と表示されたフードは、こうした条件に合わせて作られています。
上手に利用して育てましょう。
年齢別ドッグフードの特徴
年齢別フードは、幼犬、成犬、老犬と、ライフステージに合わせて、カロリーや成分量を調節しているのが特徴です。
カロリーがたくさん必要な幼犬には「カロリー高め」、運動量が減りカロリー消費能力が衰える老犬には「カロリー控えめ」になっている傾向があります。
成犬になっても幼犬用フードを食べさせていると肥満の原因になるため、ライフステージごとの切り替えが必要になります。
年齢別フードには次の2つのメリットがあります。
① 与える際の工夫が少なくて済む
年齢別フードは、「小粒」「ふやけやすい」など、粒がライフステージに合わせて配慮されている傾向にあります。
与える際の時間短縮になったり、工夫が最小限で済むというメリットがあります。
② 安心感がある
「成長過程に合わせたフードを選べる」という安心感があります。
幼犬用のドッグフードなら、「高栄養」に、老犬用フードなら「低カロリー」や「関節成分配合」など。
飼い主が特に気にしなくても、メーカーがそれぞれのライフステージに必要だと感じる成分を配合してくれています。
そのため、「ライフステージに合わせた栄養を摂取できている」という安心感を得られるでしょう。
年齢別ドッグフードの切り替え方
「年齢別」「全年齢対応」ドッグフードには、それぞれのメリットがあります。
どちらを選んでも間違いではないので、年齢別、全年齢対応にこだわるよりも、原料の内容や品質を重視してドッグフードを選ぶようにしましょう。
愛犬に合ったドッグフードを選ぶという事が一番大切です。
質の良いドッグフードを選び、愛犬に長生きしてもらいましょう。
ライフステージ別のドッグフードは、成長段階に見合った栄養バランスを工夫しているので、切り替える事をおすすめします。
ただし、成長には個体差があるので、ライフステージの年齢はあくまでも目安です。
「7歳になったから」と、いきなりシニアフードに切り替えるのではなく、愛犬の健康状態を見ながら、徐々に切り替えていきましょう。この年齢の3つのステージによって、ドッグフードを選び分け、愛犬が健康で長生きできるような食生活を作ってあげましょう。
人間と同じように犬の健康も食べ物で決まります。
いつまでも健康で長く楽しく一緒にいるためにも、ドッグフードにはこだわりましょう。
参照:「教えて犬ノート」(ペットライン)
「ドッグフードのABC」(アローフィールズ)
「愛犬との暮らしサポートQ&A」(日清ペットフード株式会社)
「わんこのごはん ドッグフードの選び方」(個人サイト)