そもそもブリーダーって

 

愛犬の健康を考えて栄養バランスの良い餌を与えたい、でもドッグフードの種類が多すぎて何を選んで良いかわからない……。

多くの方が悩んでいる事かと思います。「そんな時はプロのブリーダーに聞いてみよう」と考えるのは当然かも知れませんが、その答えが本当に正しいとは限りません。

そもそもブリーダーというのは、販売目的で動物を繁殖させるのが仕事なので、最低限の健康管理しかしていない業者も存在します。
なぜなら餌代などのコストを最小限に抑え、できるだけ利益を上げる必要があるからです。

そのため高くて品質の良いものではなく、大容量で日持ちするドッグフードを使っているブリーダーもいるようです。

日持ちする食品ほど添加物がたくさん含まれています。人間が食べているコンビニ弁当と同じですね。
もちろん優良なブリーダーも多くいますが、どのドッグフードがベストなのか犬種によっても異なります。

ドッグフード選びの基準

 

まずは主原料です。肉や魚などの良質な動物性タンパク質を使用しているか、人間も食べる事ができる原料なら、なお良いでしょう。

次に栄養バランス。特定の栄養素が高い・低いなど、栄養バランスの比率も重要です。
タンパク質・脂質・カロリー・カルシウム・リン・マグネシウムなど。
成分をよく見ながら選んであげましょう。

そして欠かす事ができないのが安全性。保存料・着色料・酸化防止剤・保湿剤などの添加物が入っているドッグフードは避けるべきです。

例えばソルビン酸カリウムといった細菌やカビの発生を抑えたり、腐敗防止として多くの食品に使われたりしている保存料です。
赤102・青2・黄4と表示されている着色料もできるだけ避けて下さい。

海外で人への使用が禁止されているものもあるくらいなので、愛犬に食べさせるべきではありません。

ブリーダーが使っているドッグフード

 

しかしながら、添加物を徹底して避け続けるのは困難です。食べさせるものがなくなるか、極端に高いドッグフードしか選択肢がなくなってしまいます。

そこで参考になるのが、やはりブリーダーの意見です。

利益を上げる事が前提のブリーダーというお仕事。
とはいえ犬の健康を考慮しなければ飼育・繁殖させる事はできないため、ホームセンターなどで売られている格安のドッグフードを使うブリーダーは少ないようです。

そういった意味では一定の信頼はあると言えるでしょう。

ブリーダーが実際によく使っている、できるだけ安全なドッグフードを3つ紹介します。

1つめはロイヤルカナン。
下部尿路疾患(ストルバイト結石症およびシュウ酸カルシウム結石症)の犬に給与する事を目的として、特別に調製された食事療法食です。
このドッグフードは、マグネシウムなどのミネラル成分を調整しています。
さらに、体重過多に配慮してカロリー密度を低く調整しています。

2つめはサイエンスダイエット。
しっかりとエイジングケアをしながら毎日健康で元気に過ごしたい10歳以上の高齢犬のために作られた、優れた栄養バランスのフードです。
脳の健康のために必要な栄養素が十分に配合されています。

3つめはユーカヌバ。
健康的な筋肉を維持するための動物性たんぱく質や、消化にやさしい天然由来の食物繊維とプレバイオティックスを配合さていて、比較的コスパも良いです。

ただし、これらはあくまで1つの意見です。
信頼できる意見かどうか見極める事はもちろん、飼っている犬の食いつきや健康状態と向き合う事が重要と言えます。
どんな犬にも合うドッグフードなど存在しないのです。

優良なブリーダーや獣医師の話も聞き、自分の愛犬に合ったドッグフードを見つけてあげましょう。