おねだり

 

家族で食事をしていると、テーブルに顔を近づけてきたり、潤んだ瞳でじっと見つめてきたり。
犬を飼った事があれば、誰でも一度や二度は経験する事だと思います。それだけなら可愛いものですね

しかし食べ物を貰えないと吠えたり飼い主を引っかいたりと、手に負えないケースも存在します。
ですが、そのような状況で絶対に人間の食べ物を与えてはいけません。
なぜなら、吠えている時に食べ物を分け与えると、犬は「吠えれば食べ物をくれる」と学習してしまうからです。

ドッグフードは甘くて美味しそうな匂いこそしますが、実際は犬の食欲を刺激するために付けられた人工的な匂いです。
基本的に味は殆どしません。
人が食べている肉やお菓子の味を覚えれば、犬は際限なくおねだりを繰り返します。
結果的に糖分の高いものを与える事になってしまいます。

人間と自分たちの食事の区別がつかなくなると、それ以外の場面でも反抗的になり、全く言う事を聞かない状況になりかねません。
つまり犬に人間の食事を与えても何も良い事はないのです。
愛犬の健康を考えるなら心を鬼にして、徹底的におねだりは無視しましょう。

糖を摂り過ぎるとどうなるか?

 

砂糖に含まれる糖分は犬の肥満を引き起こします。
犬は甘味には敏感なので、与えた分だけ食べてしまう事でしょう。

丸々と太っている犬を見て「ちょっとぽっちゃりでかわいい」と思う事もあるかも知れませんが、肥満は様々な健康被害の原因になります。

砂糖には直ちに犬の健康を害し発作や中毒を引き起こすような成分は含まれていませんが、大量に食べてしまった場合、下痢や嘔吐を引き起こす事はあります。
また、糖尿病のリスクが高くなります。
糖尿病は肥満だけが原因ではありませんが、生活習慣が原因となり糖尿病を発症する事もあります。
犬が糖尿病になる詳しい原因は分かっていないようですが、それでも人間が食べている糖分の多い食べ物が原因となる事は十分に考えられます。
糖尿病は一度発症すると長い付き合いになってしまう病気なので、発症してから治すのではなく、予防的に日々の習慣を見直していきましょう。

糖コントロール

 

糖質とは炭水化物から食物繊維を除いたものです。
糖質を多く含む食材の代表は砂糖で、グラニュー糖はほぼ100%糖質です。
そのままでは甘みのない「でんぷん」も糖質です。
人間の食事なら白米やパン、うどん、ラーメンなどの主食類に糖質が大量に含まれています。
だから人間の食べ物を与えないのはもちろん、日ごろからドッグフードを厳選し、糖質制限をしてあげるのが重要です。

ドッグフード以外の食事を与えるのもいいでしょう。
例えば肉や魚は糖質制限食では要の食材です。
糖質が殆ど含まれずタンパク源が豊富で、特に脂身の少ない赤身肉がお薦めです。
ビタミン、ミネラルの補給源として野菜を使いたいところですが、糖質を多く含むものがあるので気をつけて下さい。

葉物は概ね問題ありません。
カボチャやジャガイモは多くならないようにして下さい。
野菜たっぷりというドッグフードは一概にヘルシーとは言えないので、何の野菜を使っているのかチェックする必要があります。
玉ネギ、長ネギは犬に合わないので使えません。

果物は糖質が多めなので、味のアクセント程度に留めておいたほうが良いでしょう。

穀物類も同様、糖質が多いので極力減らすべきです。
穀物だらけのドッグフードはやめておきましょう。

ドッグフード以外を与えてはいけないという話を聞きますが、それは迷信です。
正しい知識を持って食事を与えれば、添加物だらけのドッグフードより断然ヘルシーです。
犬に食べさせてはいけない食材に気を付けつつ、レシピなどを参考にしながら愛犬に合った料理を作ってあげて下さい。